ペットだなんて、言わないで

「お昼寝してたの。でも帰ってきたの分かったの」


「……ジュース飲んだ?」


「紫色の飲んだ!」


 ハルに貸した俺の服が、ぶどうジュースで汚れていた。


 もう着ない服だったから良かったけど、もうその汚れは落ちないだろうな。


「美味しかった?」


「うん♪」


「そりゃ良かった」


 ソファーに座ると、ハルもくっつくように隣に座る。


 やっぱり猫じゃない分、なんだか居心地が悪い。

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