ペットだなんて、言わないで


「あー。南無阿弥陀仏」


 なんてぶつぶつ呟きながら、一回深呼吸をした後に思い切って箱を開ける。


「にゃん?」


 中には、もう大人と呼べるにふさわしい猫が一匹だけ入っていた。


 もともと飼い猫だったのだろうか?鈴がちょこんと付いた黄色の首輪をしている。


 白と茶のブチ猫で、しっぽは黒いしま模様になっている。



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