マンボウの住む家
気付くと午前0時を過ぎていた。
ふと我に帰る。嗚呼、なにを書いてるんだ俺。
ネットを切る。
小さく溜息をつくと、回転椅子をクルリと回した。
背後を振り向くと、そこいたのは魚に戻ったマンボウ。
はぁ……もういいか。
「いつから気付いてたの」
マンボウの声が、乾いた空間に木霊する。
初めて会った時から、薄らだけど感じていた。
日を重ねるごとに真実味を帯びていき、それは今日核心に変わった。
パソコンのワードを立ち上げ、キーボードを打つ。
『初めっからだよ、母さん』