マンボウの住む家

トイレといってもこの前改築したばかりで物凄く綺麗なのだが、流石に個室で二人っきりというのは衛生的にどうなのだろうか。


というか変な誤解が生まれそうで嫌だ。


仕方ないか。ここで我慢しよう。


「それでは宙君、君のお悩みを聞かせてもらおうか?」


絶対に口外しないよな? と念押しすると、


「御意~」


と、親指人差し指中指を突き立てた。


怪しいが、信じておこう。一応。


てなわけで、制服の内ポケットに常備しているメモ帳とボールペンを使って、わざわざマンボウの全体図まで描いて事細かく説明してやった。


普通に考えればあり得ない状況の連続。


到底信じてもらいないと踏んでいたが、


「不思議マンボウか、すげぇな!」
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