マンボウの住む家
あっさりと信じてくれた。
宙が言うんなら事実だろ、だって。
嬉しいような気恥かしいような。とにかくこいつは馬鹿でアホなことが判明した。うん。
海斗の様子から、どうやらマンボウの情報は持ち合わせてはいないようだ。
勇気をだして告白したのに、使えない奴。
「そんじゃあ、放課後そのマンボウに会わしてくれよな」
……は?
勘違いしてもらっては困る。
俺は一言も「マンボウに会わせる」なんて言っていない。断じて言っていない。
おいおい話が違うぞ海斗君。
「まあまあいいじゃねえか。絶対外に漏らさないからさ、俺も不思議マンボウ生で見たいし!」
まあ、マンボウの話をした時点である程度の予想はついていたけどさ。