マンボウの住む家

「やっ! そこはらめぇぇぇ!」


「そんなこと言って、ここ(ヒレ)はヒクヒクしてるぞ?」


「やっ、んあっ!」


説明していなかったと思うが、マンボウの声は割と高く可愛らしい声をしているのだが、やはり魚類の喘ぎ声は全くと言っていいほど萌えない。


つうか生理的に受け付けない。


これ以上は色々と問題なので、手刀で海斗の頸動脈を打って黙らせた。


良いところに入ったのか、海斗の身体は崩れ落ちた。


うわー気を失ってるよ。


「凄く他人事みたいに思ってるけど、これ宙がやったんだからね」


黙れマンボウ。元はといえばお前が変な声をだすのが悪い。


「あら、もしかして私の声に反応して欲情―――」


その続きは、台所の包丁をちらつかせたら自ら飲み込んだ。
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