マンボウの住む家
「お風呂に入れてあげよぅ」
……はい?
今なんと?
「マンボウさん、このままじゃ死んじゃうよ。だからお風呂に入れてあげよぅよ」
芽衣ちゃん、このお魚マンボウって分かるんだね。お兄ちゃんちょっと感動。
ておい、可愛い妹よ。まじで言ってるんでございますか?
奴の表面を見てください。ヌルヌルですよ? ぬめりけハンパないですよ?
正直触りたくないし、そもそも家の中に入れることさえ回避した状況である。
とはいえこのまま放置して死んでしまったら、妹の教育上やっぱり宜しくないかもしれない。
生きとし生きる者は、皆助けあっていかなければならないんだよ。という精神を学ぶいい機会なのかもしれない。
てなわけで、一先ずお風呂にまで運ぶことにした。
ぬめりけがハンパないので軍手を装備。