危険な賭け…… しませんか?






ーふわり


「…せ、せせせ先輩!?」


私は先輩の腕のなかにいた。



一気に顔、ぅうん、身体中が熱くなった。



「ななな、何してんですか!?先輩!!」

「黙ってな。」

「は、ははははい……?」

「お前、今どうやって暮らしてる?」

「え…?」

「身内の家に引き取られたのか?」



あぁ……



先輩、心配してくれてるんだ……



「兄がいますけど…兄は今、海外に行ってて……私は1人でアパートに……」



私は今、一人暮らし。



お兄ちゃんは海外に写真を撮りに行ってて、半年に一度しか会えない……



寂しいけど……
たまに、ユナやるい達が来てくれるから……



「じゃあ、バイトしてんの?」

「え?あぁ…してますけど……」



ファミレスのバイト。



これまた、時給720円で……



ぎりぎりの生活。



まぁ、保険金に頼るのも嫌だし?



先輩は少し考えこんでたみたいだけど……



「お前、気づいてないみたいだから教えてやるけど……」

「?」

「予鈴、鳴ったぞ」



ーーーっっっ!?



なんですとーっっっ!!??



「ぁゎわ(汗)」



急いでお弁当を片付ける。



先輩はしらっとしてるけど……



「先輩、授業は……?」

「行かねー、フケる。」



さいですか……
(;`皿´)



「じゃ、先輩、また帰り!!」

「んー」



私は屋上から出て行った。



先輩が不敵な笑みを浮かべてるとも知らずに……







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