危険な賭け……
しませんか?
side:琥珀
ーカチャカチャ
ひたすら食器の音しかしないキッチン。
さっきの事を知らない先輩のお父さんはかな~り!
気まずそうだった。
ごめんなさい……
おじさんは悪くないんです!!
ただ……、
私と先輩が気まずいだけ……
ふいに先輩と目が合った。
やば………!!
とっさに目をそらす。
さっきの出来事を思い出すと恥ずかしくて……!!
この空気に耐えられなくなった私は、
「ご、ごちそうさま!おおお風呂、洗ってきますね!」
「それぐらい、俺が……」
「大丈夫です!!私がやりますから!食器も置いといてくれれば、洗いますから!」
そう言ってダッシュというか競歩でお風呂場に行った。
やだやだやだやだやだやだやだやだやだ…………!!!!
恥ずかしくて顔が熱い!!!
思わず下を向いたまま歩いて(?)いると……
ーゴンッ!!!
「~~~~っっっ!!!!!」
柱におでこをぶつけた。
あいた~っ!!
おでこをさすっていたら……
「ぶっ……!」
誰かが私の後ろで笑った。
誰だよ……!!
そう思って後ろを振り向くと……
「せ、先輩…!」
な、なんで~~!!?
「…やっぱ…運なし?」
そう言うと先輩はクスリと笑った。
ードキッ
な、なんでドキッ!?
けなされたのに……!!
「そ、そんな事より!何か御用ですか!」
「いや?用はないけど、風呂場わかんのかなと思って。」
あΣΣ(°□°;)
「わかんない……」
「だろ?ほら立ちな。」
「は、はい…」
先輩に腕を引っ張られ、立ち上がる。