危険な賭け……
しませんか?
ふたりきり
ーカチコチカチ……
2人の間に流れるのは時計の音だけ。
先輩は本を読んでて無言だし、私は何すればいいかわからずそわそわするだけ。
おじさんが帰ってくるのは3日後……
それまでこの家にいるのは私と先輩だけ…
少女漫画のシチュエーションど真ん中。
外は大雨。
しかもゴロゴロゴロ…という、嫌な雨雲まででてきた。
や、ヤバい……!!
嫌な予感に私はさっきよりそわそわする。
そんな私を見たのか、先輩が……
「佐原、」
「は、はぃ!!」
ビクッとした。
「挙動不審。」
「はぃ…」
冷たい……
ま、いーけどね。
つーか、ヤバい!!
この雨雲は……!!
「私、部屋に戻ります。」
「うぃー」
部屋に戻ろうとした時ー…
ーカッ
ゴロゴロ、ピシャーン!!!
雷が鳴った。
「きっ、キィャァァァ!!!!」