危険な賭け……
しませんか?
この前はバンクーバーだったけ?
多忙だなぁ‥
久しぶりの兄妹の会話。
なんでも、お兄ちゃんは今、近くのホテルに泊まってて、私が住んでいたアパートに行ったら私がいないから探し回ったらしい。
探し回って見つけるのも怖いな……
「ところで、てめぇ!」
ビッと先輩を指差すお兄ちゃん。
「俺には芳長和哉を言う名前がありますが」
「そんな事は今、どうでもいい!芳長!お前に聞きてぇ事がある!」
そんな事とか言いながらちゃっかり名前だし。我が兄ながらマヌケよのう。
「おい、てめぇ!琥珀に手ぇ出してねぇだろうな!!」
ΣΣ(゜∀゜;ノ)ノ
「ちょ、何を…!」
「大事な事だ!で、どーなんだ?」
どうって………
先輩が困るだろ!!
ばか兄ーー!!!
ーカチャリ
カップを置く先輩。
そして一言、こう言った。
「琥珀さんとはお兄さんが思っている関係ではありません。」
スッパリと言う先輩。
そうそう、
その通り!!
さすが、先輩。
でも、なんだーろな……
胸が少し……
痛い……
なんで……?