危険な賭け……
しませんか?
side:琥珀
はぃー…
何をおしゃっているんでしょうかね、目の前のこの人は……
しばらくぽけーっとしていたが……
「な、何をいきなり!?」
「いーじゃん♪別に減るもんじゃねーよ♪」
あっけらかんと……!!(怒)
「絶対絶対絶対イヤ!!ファーストキスは絶対好きな人とするんですから!!」
当っ然!!
好きでもない人と……
イ・ヤ!!!!
「別に問題ないだろ。」
ハァ!!?
何を根拠に!!
「なにがですか!!」
「お前は俺を好きになるからだ。」
と、極上の笑みを浮かべた先輩。
か、かっこいい……
「じゃなくて!ハア!?」
何がどうしたらそんな結論になんのよ!!
「お前は俺を好きになる、いわゆる結果オーライだ♪」
理不尽……!!
「じょ、冗談じゃ……キャッ!?」
腕を引っ張られ、先輩は私の後頭部に手を添える。
ードキ…ン
胸が鳴った。
なんで……?
「好きにさせてやるよ。俺の事……」
そう言った先輩に、ドキドキした私。
やだ、なんで!?
「俺は…お前が好きだ。」
ぇ……………?