蜜林檎 *Ⅰ*
「いつもジュースを飲んでる
あの場所で待ってる
急がなくてもいいよ
ほんの少しだけでもイツキの
元気な姿が見れたら
それでいいから・・・
じゃあね」
延期になってから、待ち続けた
ライブの時間が刻々と
近づいてくる。
杏は、ライブの用意の合間に
キッチンに立ったまま
お茶を飲んでいると
その隣に雅也、父親が立つ。
そして、杏に声をかけた。
「アン、今日はライブ
なんだってな
帰りは、あんまり
遅くなるんじゃないぞ・・・
なんだ・・・
その歌い手の奴が病気で
今日に延期になったんだろう
どうなんだ、そいつの具合は
・・・大丈夫なのか?」
椅子に腰をかける父親に、杏は
お茶を注いだコップを渡した。
「ありがとう」
あの場所で待ってる
急がなくてもいいよ
ほんの少しだけでもイツキの
元気な姿が見れたら
それでいいから・・・
じゃあね」
延期になってから、待ち続けた
ライブの時間が刻々と
近づいてくる。
杏は、ライブの用意の合間に
キッチンに立ったまま
お茶を飲んでいると
その隣に雅也、父親が立つ。
そして、杏に声をかけた。
「アン、今日はライブ
なんだってな
帰りは、あんまり
遅くなるんじゃないぞ・・・
なんだ・・・
その歌い手の奴が病気で
今日に延期になったんだろう
どうなんだ、そいつの具合は
・・・大丈夫なのか?」
椅子に腰をかける父親に、杏は
お茶を注いだコップを渡した。
「ありがとう」