蜜林檎 *Ⅰ*
「杏ちゃん
緊張しなくていいよ
ここにいる奴らは、みんな
昔からの仲間で気心のしれた
奴ばっかりだから」
「はい」
最近メンバー内では、樹と杏が
何度も偶然に出会う事に対し
誰もが不思議に思い、よく
その話をしているらしい。
「この広い世間で、そう何度も
偶然が続くなんて・・・」
「そうだよな、何度も出会う
なんてあり得ない」
「見えない赤い糸で
繋がってるんじゃないの」
圭司の最後の言葉を受けて
今まで黙って、お酒を飲み
進めていた綺麗な女性が
話に加わってきた。
「赤い糸なんて話を持ち出すと
彼女が信じちゃうじゃない
・・・・・・
まっ、この世に赤い糸なんて
存在しないけど」
「キョウコさん、夢が無いね
でも、赤い糸があったら
キョウコさんはもうとっくに
お嫁さんに行ってるかぁ・・
一理あるね」
「オミ君・・・」
「じょうだん、冗談です」
皆は、笑い合う。
緊張しなくていいよ
ここにいる奴らは、みんな
昔からの仲間で気心のしれた
奴ばっかりだから」
「はい」
最近メンバー内では、樹と杏が
何度も偶然に出会う事に対し
誰もが不思議に思い、よく
その話をしているらしい。
「この広い世間で、そう何度も
偶然が続くなんて・・・」
「そうだよな、何度も出会う
なんてあり得ない」
「見えない赤い糸で
繋がってるんじゃないの」
圭司の最後の言葉を受けて
今まで黙って、お酒を飲み
進めていた綺麗な女性が
話に加わってきた。
「赤い糸なんて話を持ち出すと
彼女が信じちゃうじゃない
・・・・・・
まっ、この世に赤い糸なんて
存在しないけど」
「キョウコさん、夢が無いね
でも、赤い糸があったら
キョウコさんはもうとっくに
お嫁さんに行ってるかぁ・・
一理あるね」
「オミ君・・・」
「じょうだん、冗談です」
皆は、笑い合う。