蜜林檎 *Ⅰ*
ベッドに横たわり、手招く
彼の元へと杏は、歩み寄り
樹の隣にそっと座る。
彼は起き上がり、お互いの
全てを隠さずに見つめあう。
触れた彼の髪から滴が垂れ
鎖骨を流れていくのを見つめ
その滴に指で触れる杏の手を
彼は握る。
二人は見つめあい
樹は、そっと
杏に口づけを交わした。
洗髪した彼の髪の甘い香りが
杏の心を掻き乱す。
このまま、時が止まればいい
二人は求め合い
愛し合う。
シーツに何も着ていない
体を包み、猫のように
丸くなって眠る杏の元へ
シャツを羽織った姿の樹が
缶ビールと灰皿を手に
煙草を銜えて戻って来た。
煙草を灰皿に置き、缶ビールを
あける音に杏は目を覚ます。
「ごめん、起こしたね」
「私、眠ってた・・・」
「少しだけね」
彼の元へと杏は、歩み寄り
樹の隣にそっと座る。
彼は起き上がり、お互いの
全てを隠さずに見つめあう。
触れた彼の髪から滴が垂れ
鎖骨を流れていくのを見つめ
その滴に指で触れる杏の手を
彼は握る。
二人は見つめあい
樹は、そっと
杏に口づけを交わした。
洗髪した彼の髪の甘い香りが
杏の心を掻き乱す。
このまま、時が止まればいい
二人は求め合い
愛し合う。
シーツに何も着ていない
体を包み、猫のように
丸くなって眠る杏の元へ
シャツを羽織った姿の樹が
缶ビールと灰皿を手に
煙草を銜えて戻って来た。
煙草を灰皿に置き、缶ビールを
あける音に杏は目を覚ます。
「ごめん、起こしたね」
「私、眠ってた・・・」
「少しだけね」