蜜林檎 *Ⅰ*
「イッキ、少しだけ早いけど
 お誕生日おめでとう」

真野の言葉を受けて、メンバー
一人一人が樹に、お祝いの言葉
をかけた。
 
その言葉を、胸に受け止めて
樹は照れながら語る。

「ありがとう
 
 こんなに、素敵な奴らと
 一緒に走れて

 俺は幸せです

 これからも、よろしくね」

「それでは、皆さま
 ご自由に立食等
 なさってください
 
 メンバーは
 あちらへどうぞ」

メンバーは、会場内の一番奥に
場所を設けられて、その場所で
このツアーに関わった、多くの
関係者の人達と、お酒を酌み
交わしている。

一般参加の杏達は、その場所
には近寄る事ができない
雰囲気だった。
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