蜜林檎 *Ⅰ*
本当は、今すぐ
貴方に逢いたい・・・と
最後の一行に記したかった杏
だったが、そんな我侭は
言えない。
芸能人とつきあう以上、彼の
スケジュール等に合わせる事
が大切で、スキャンダルは
御法度なのだ。
人の目を盗んで
逢わなければならない・・・
それは、まるで愛人のよう
・・・まるで母のよう。
眠れない夜、長い時間と静寂
が杏の精神を掻き乱していく。
杏は、鏡に映る自分を
じっと見つめていた。
そして、こんな深夜に
メールで送信するような
内容では無かったと
深く反省して
電気を消して
ベッドの中
布団を深く被る。
貴方に逢いたい・・・と
最後の一行に記したかった杏
だったが、そんな我侭は
言えない。
芸能人とつきあう以上、彼の
スケジュール等に合わせる事
が大切で、スキャンダルは
御法度なのだ。
人の目を盗んで
逢わなければならない・・・
それは、まるで愛人のよう
・・・まるで母のよう。
眠れない夜、長い時間と静寂
が杏の精神を掻き乱していく。
杏は、鏡に映る自分を
じっと見つめていた。
そして、こんな深夜に
メールで送信するような
内容では無かったと
深く反省して
電気を消して
ベッドの中
布団を深く被る。