蜜林檎 *Ⅰ*
受けた痛手
ブラウンの床に配置された
黒色の大きなベッド。
黒いシーツから覗く
杏の透き通るように白い肌。
首筋、肩、鎖骨、胸元・・・
そして細い腕
全てが、シーツに映える。
ほんの少し開けられた窓から
強い風が室内に流れ
カーテンが靡いて開いた。
二人はベッドに横になり
見上げた東の空は
もう、仄明るくなっていた。
「もうすぐ、朝が来る・・・」
杏は、朝が訪れると樹と
別れなければならない。
愛しい人に、やっと逢う事が
できたのに、また逢えなって
しまう。
寂しい想いを胸に、そっと
樹の左手に触れた。
「朝までは、まだ時間があるよ
・・・話をしよう」
黒色の大きなベッド。
黒いシーツから覗く
杏の透き通るように白い肌。
首筋、肩、鎖骨、胸元・・・
そして細い腕
全てが、シーツに映える。
ほんの少し開けられた窓から
強い風が室内に流れ
カーテンが靡いて開いた。
二人はベッドに横になり
見上げた東の空は
もう、仄明るくなっていた。
「もうすぐ、朝が来る・・・」
杏は、朝が訪れると樹と
別れなければならない。
愛しい人に、やっと逢う事が
できたのに、また逢えなって
しまう。
寂しい想いを胸に、そっと
樹の左手に触れた。
「朝までは、まだ時間があるよ
・・・話をしよう」