蜜林檎 *Ⅰ*
「時に子供は、非常なまでに
残酷になる・・・
あの時の、あの人の悲しい顔
を、俺は忘れる事ができない
俺は、母を傷つけた」
杏は、樹を抱きしめ
樹は、杏の胸に顔を埋めた。
彼の髪に触れ、頭を何度も
優しく撫でた。
ずっとずっと、年上の彼を
杏は守ってあげたい。
樹の悲鳴の全てを
しっかりと胸に受け止めて
彼を、細い腕に包む。
「幼かった貴方は、ただ
寂しかっただけ・・・
きっと、その想いは
お母さんに届いてる」
樹は顔を上げ
杏の唇に自分の唇を
ゆっくりと重ねる。
残酷になる・・・
あの時の、あの人の悲しい顔
を、俺は忘れる事ができない
俺は、母を傷つけた」
杏は、樹を抱きしめ
樹は、杏の胸に顔を埋めた。
彼の髪に触れ、頭を何度も
優しく撫でた。
ずっとずっと、年上の彼を
杏は守ってあげたい。
樹の悲鳴の全てを
しっかりと胸に受け止めて
彼を、細い腕に包む。
「幼かった貴方は、ただ
寂しかっただけ・・・
きっと、その想いは
お母さんに届いてる」
樹は顔を上げ
杏の唇に自分の唇を
ゆっくりと重ねる。