蜜林檎 *Ⅰ*
杏は、姉の真剣な表情と
言葉に少し動揺する。
「うん、分かった」
「お昼、食べるでしょう
・・・座って」
百合と杏は、買出しの帰りに
喫茶店に寄る。
アイスティーに、口をつけずに
ストローでグラスの氷を
かき回す百合
杏は、黙ったままの百合が
話し出すのを待っていた。
「わたし、昨日、アンが
男の人と会っているところを
見てしまったの」
杏は、飲もうとしたグラスを
テーブルに置き、顔色を変える
「昨夜、寝付けずにいたら
廊下を走る足音が聞えて
気になった私は、部屋を出た
そしたら、アンが慌てて家を
飛び出す所で、尋常じゃない
様子に、つい、後をつけて
しまったの、ごめんなさい」
「そうだったんだ、私
全く気がつかなかった」
言葉に少し動揺する。
「うん、分かった」
「お昼、食べるでしょう
・・・座って」
百合と杏は、買出しの帰りに
喫茶店に寄る。
アイスティーに、口をつけずに
ストローでグラスの氷を
かき回す百合
杏は、黙ったままの百合が
話し出すのを待っていた。
「わたし、昨日、アンが
男の人と会っているところを
見てしまったの」
杏は、飲もうとしたグラスを
テーブルに置き、顔色を変える
「昨夜、寝付けずにいたら
廊下を走る足音が聞えて
気になった私は、部屋を出た
そしたら、アンが慌てて家を
飛び出す所で、尋常じゃない
様子に、つい、後をつけて
しまったの、ごめんなさい」
「そうだったんだ、私
全く気がつかなかった」