蜜林檎 *Ⅰ*
百合は杏に、一番聞きたい
言葉を声にする。
その口元は微かに震えていた。
「それで、わたしの勘違いかも
しれないけれど、相手の人が
アン、貴女が憧れている
芸能人に見えたのだけど
・・・・・・」
杏は、咄嗟に笑って
誤魔化すのだった。
「えっ、まさか違うよ・・・
イツキじゃないよ」
ふと杏の脳裏に、あやめが以前
話していた、イツキに似た男性
の話が、浮かんだ。
「彼とは、ライブ会場で
出会ったの
彼、イツキにとても似てる
って有名な人で・・・
この間も大阪のライブに
来ていて
意気投合しちゃって
最近、お付き合いしてるの」
百合は、その言葉に
ほっとするのだった。
杏の付き合っている人は
樹では無かったのだ。
「そうなの・・・
まさかとは思ったんだけど
立ち姿とかあの時のまま
だったから・・・」
「あの時って・・・?」
言葉を声にする。
その口元は微かに震えていた。
「それで、わたしの勘違いかも
しれないけれど、相手の人が
アン、貴女が憧れている
芸能人に見えたのだけど
・・・・・・」
杏は、咄嗟に笑って
誤魔化すのだった。
「えっ、まさか違うよ・・・
イツキじゃないよ」
ふと杏の脳裏に、あやめが以前
話していた、イツキに似た男性
の話が、浮かんだ。
「彼とは、ライブ会場で
出会ったの
彼、イツキにとても似てる
って有名な人で・・・
この間も大阪のライブに
来ていて
意気投合しちゃって
最近、お付き合いしてるの」
百合は、その言葉に
ほっとするのだった。
杏の付き合っている人は
樹では無かったのだ。
「そうなの・・・
まさかとは思ったんだけど
立ち姿とかあの時のまま
だったから・・・」
「あの時って・・・?」