蜜林檎 *Ⅰ*
樹の後姿は、まるで杏を
この場所から追い出すように
さえ感じた。
杏は、寂しい気持ちで
いっぱいになる。
二人は、何も話さないまま
駐車場へと向かい
車に乗り込んだ・・・
しかし、樹は車のエンジンを
かけない。
「イツキ・・・」
樹は杏を見つめる・・・
「どうしても
帰らなきゃいけない?
俺は貴女と一緒に居たい」
樹の言葉に、杏の瞳から
涙が零れた。
「びっくりした・・・
イツキ、怒ってるんだと
思ってた
私の事、追い出そうとして」
杏の涙に、そっと触れる。
「ごめん・・・怒ってないよ」
「私も、貴方と一緒にいたい」
この場所から追い出すように
さえ感じた。
杏は、寂しい気持ちで
いっぱいになる。
二人は、何も話さないまま
駐車場へと向かい
車に乗り込んだ・・・
しかし、樹は車のエンジンを
かけない。
「イツキ・・・」
樹は杏を見つめる・・・
「どうしても
帰らなきゃいけない?
俺は貴女と一緒に居たい」
樹の言葉に、杏の瞳から
涙が零れた。
「びっくりした・・・
イツキ、怒ってるんだと
思ってた
私の事、追い出そうとして」
杏の涙に、そっと触れる。
「ごめん・・・怒ってないよ」
「私も、貴方と一緒にいたい」