蜜林檎 *Ⅰ*
噛み合う歯車
その夜、樹の携帯電話から
朔夜の大きな声が洩れる。
「イッキ、飲みにいこう」
「早く、降りてこ~い」
お酒にほろ酔いの朔夜、博臣
圭司の待つ車へ向かい乗車
する樹。
「でっ
なんで運転は俺なの?」
運転してきた圭司は、樹が
降りてくる間にビールの
缶を開けて飲んでいた。
「まっ、いいけど」
「じゃっ
出発しちゃってくださいな
セイゲツヘ」
朔夜の言葉に驚く樹は
ブレーキを踏む。
「サクちゃん
それは駄目でしょう」
酒に酔った朔夜に言い聞かす
圭司。
「なんで
もう、昔の話でしょ」
朔夜の大きな声が洩れる。
「イッキ、飲みにいこう」
「早く、降りてこ~い」
お酒にほろ酔いの朔夜、博臣
圭司の待つ車へ向かい乗車
する樹。
「でっ
なんで運転は俺なの?」
運転してきた圭司は、樹が
降りてくる間にビールの
缶を開けて飲んでいた。
「まっ、いいけど」
「じゃっ
出発しちゃってくださいな
セイゲツヘ」
朔夜の言葉に驚く樹は
ブレーキを踏む。
「サクちゃん
それは駄目でしょう」
酒に酔った朔夜に言い聞かす
圭司。
「なんで
もう、昔の話でしょ」