蜜林檎 *Ⅰ*
「俺も片付け、手伝います」

「もうこれで終わりだ
 ナナのお守りも疲れたろう?
 
 今日は、早めに休んでくれて
 いいから・・・・・・」

「親父さん、すみません」

「ユリ、お前も、もういいから
 シンと、ナナの事をして
 あげなさい」

百合が杏の方を見つめると
彼女は、任せてと頷いた。

「後は、宜しくお願いします」

エプロンを外した百合は
三人で、室内へと入っていく。

「本当に
 ユリちゃん良かったね」

「ああ、良かった、良かった
 
 ところで、お前の方だが
 いつまでバイトをしてるんだ
 
 つきあってる奴は
 いないのか?」
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