蜜林檎 *Ⅰ*
好き過ぎて、彼の夢の邪魔
をしたくなくて
百合は樹の手を離し、彼を
突き放した。
百合は想う・・・
今更、心を掻き乱されて
何になる。
樹の手を離すと決めたのは
誰でもない百合自身なのだ。
自分をしっかりと持ち
落ち着いている病気に
また負ける事の無いように
しなくては・・・絶対に。
『私は、病気のせいで・・・』
百合は、もう二度と
あんな思いだけはしたくない。
「ユリちゃん、今日は私が
お店に出てもいいよ」
「ううん、今日はお店の方は
大丈夫よ、平日だから
常連さんだけだろうし・・・
そうそう、ずっと言うの
忘れてたんだけど、この間は
ごめんなさいね
せっかく、アンの彼が来て
くれていたのに・・・
確かお友達と一緒に」
「えっ、どこに?」
をしたくなくて
百合は樹の手を離し、彼を
突き放した。
百合は想う・・・
今更、心を掻き乱されて
何になる。
樹の手を離すと決めたのは
誰でもない百合自身なのだ。
自分をしっかりと持ち
落ち着いている病気に
また負ける事の無いように
しなくては・・・絶対に。
『私は、病気のせいで・・・』
百合は、もう二度と
あんな思いだけはしたくない。
「ユリちゃん、今日は私が
お店に出てもいいよ」
「ううん、今日はお店の方は
大丈夫よ、平日だから
常連さんだけだろうし・・・
そうそう、ずっと言うの
忘れてたんだけど、この間は
ごめんなさいね
せっかく、アンの彼が来て
くれていたのに・・・
確かお友達と一緒に」
「えっ、どこに?」