蜜林檎 *Ⅰ*
「そんな頃、サクちゃんの実家
から思わぬ仕送りがあって
ライブが成功したお祝いに
そのお金を持って、一件の
居酒屋に入ったんだ」
「居酒屋?」
樹は、深く頷いた。
「そう、セイゲツ・・・」
「・・・・私の家、えっ?」
杏は今、大興奮の中にいた。
その場所で樹は初めて、雅也と
店を手伝っていた百合に会った
事を伝えた。
「じゃあ、お父さんと
ユリちゃんは、モーメントの
メンバーと知り合いなの?」
「親父さんは、やせ細った俺達
の姿を見て、店の、のれんを
外して、無料で店にある
ありったけの食べ物を
食べさせてくれたんだ
その後も、俺達の夢の話に
共感してくれて、毎日
飯を食べさせてくれたよ」
「お父さんが・・・」
から思わぬ仕送りがあって
ライブが成功したお祝いに
そのお金を持って、一件の
居酒屋に入ったんだ」
「居酒屋?」
樹は、深く頷いた。
「そう、セイゲツ・・・」
「・・・・私の家、えっ?」
杏は今、大興奮の中にいた。
その場所で樹は初めて、雅也と
店を手伝っていた百合に会った
事を伝えた。
「じゃあ、お父さんと
ユリちゃんは、モーメントの
メンバーと知り合いなの?」
「親父さんは、やせ細った俺達
の姿を見て、店の、のれんを
外して、無料で店にある
ありったけの食べ物を
食べさせてくれたんだ
その後も、俺達の夢の話に
共感してくれて、毎日
飯を食べさせてくれたよ」
「お父さんが・・・」