蜜林檎 *Ⅰ*
「親父さんから聞いてない?
親父さんも昔、音楽で飯を
食う事を夢見ていたらしい
自主制作でアルバムも一つ
出してるって聞いたよ」
「うそ、わたし・・・
そんな話聞いた事ない」
雅也は、樹達の良き理解者で
大変お世話になった人のひとり
「お父さん、私がモーメントの
話をしても全然知らないふり
をしてたのはどうしてだろう
・・・?
ユリちゃんも、全く関心ない
感じだったし・・・」
樹の表情が曇るのを杏は感じた
「それは・・俺のせいなんだ」
「イツキのせい?」
「あの頃の俺は荒んだ性格で
メンバーとも、いつも喧嘩
してたよ、つまらないこと
で言い合ってね
対番をはったバンドと
もめたり
この顔のせいかよく喧嘩も
売られたしね
俺には、いつもトラブルが
付きまとっていた」
親父さんも昔、音楽で飯を
食う事を夢見ていたらしい
自主制作でアルバムも一つ
出してるって聞いたよ」
「うそ、わたし・・・
そんな話聞いた事ない」
雅也は、樹達の良き理解者で
大変お世話になった人のひとり
「お父さん、私がモーメントの
話をしても全然知らないふり
をしてたのはどうしてだろう
・・・?
ユリちゃんも、全く関心ない
感じだったし・・・」
樹の表情が曇るのを杏は感じた
「それは・・俺のせいなんだ」
「イツキのせい?」
「あの頃の俺は荒んだ性格で
メンバーとも、いつも喧嘩
してたよ、つまらないこと
で言い合ってね
対番をはったバンドと
もめたり
この顔のせいかよく喧嘩も
売られたしね
俺には、いつもトラブルが
付きまとっていた」