蜜林檎 *Ⅰ*
「私、幼すぎて何もしらなくて
・・・・・・
ある時、ユリちゃんと
異母姉妹だって分かって
わたしの母がユリちゃんの
お母さんを追い出して
お父さんと再婚した事を
知った時
胸が潰れそうだった
自分の存在がすごく汚い物に
感じた・・・
人を好きになる事が、すごく
醜い事に思えた
いつからか
もう誰も好きにならない
そう自分に言い聞かせてた」
杏の肩を、そっと抱く百合。
「そんなアンの心にずっと
イッキだけはいたんだね」
「初めて、イツキの歌声を
聞いた時ずっと昔に聞いた
・・・なつかしい
甘い声だと思ったの」
「アンがずっと小さい頃に
イッキの生の声を聞いた事
があるのよ
アンが眠くなって愚図って
泣いた時、イッキがある歌を
歌って聞かせてくれてたの
その曲は
もう知っているでしょう」
「私が一番好きな曲・・・」
「そうよ、だからアンが
イッキの声に惹かれるのは
必然な事・・・
出会って恋に落ちるのも」
・・・・・・
ある時、ユリちゃんと
異母姉妹だって分かって
わたしの母がユリちゃんの
お母さんを追い出して
お父さんと再婚した事を
知った時
胸が潰れそうだった
自分の存在がすごく汚い物に
感じた・・・
人を好きになる事が、すごく
醜い事に思えた
いつからか
もう誰も好きにならない
そう自分に言い聞かせてた」
杏の肩を、そっと抱く百合。
「そんなアンの心にずっと
イッキだけはいたんだね」
「初めて、イツキの歌声を
聞いた時ずっと昔に聞いた
・・・なつかしい
甘い声だと思ったの」
「アンがずっと小さい頃に
イッキの生の声を聞いた事
があるのよ
アンが眠くなって愚図って
泣いた時、イッキがある歌を
歌って聞かせてくれてたの
その曲は
もう知っているでしょう」
「私が一番好きな曲・・・」
「そうよ、だからアンが
イッキの声に惹かれるのは
必然な事・・・
出会って恋に落ちるのも」