蜜林檎 *Ⅰ*
揺れる天秤
揺れる天秤
営業時間を終え、店の
のれんに手をかけようとする
百合に代わって、のれんを
外してくれたのは蒼一だった。
「ありがとうござ・・・
ソウちゃん、いらっしゃい
何、会社帰り?スーツ姿も
様になってるじゃない」
百合の言葉に照れ笑いをする
蒼一。
「お店、まだいいかな?」
「いいわよ
遠慮しないでどうぞ
お父さん、ソウちゃんよ」
雅也は蒼一の御出座しに喜び
椅子に座るように促す。
そんな蒼一の頬は
少しだけ赤くなっていた。
「飲んでるのか?」
「あっ、はい
ついさっきまで、仕事の接待
で飲んでいたんだけど
あんまりうまい酒じゃなくて
ここで飲み直させてもらおう
と思って寄りました
こんな遅くにすみません」
のれんに手をかけようとする
百合に代わって、のれんを
外してくれたのは蒼一だった。
「ありがとうござ・・・
ソウちゃん、いらっしゃい
何、会社帰り?スーツ姿も
様になってるじゃない」
百合の言葉に照れ笑いをする
蒼一。
「お店、まだいいかな?」
「いいわよ
遠慮しないでどうぞ
お父さん、ソウちゃんよ」
雅也は蒼一の御出座しに喜び
椅子に座るように促す。
そんな蒼一の頬は
少しだけ赤くなっていた。
「飲んでるのか?」
「あっ、はい
ついさっきまで、仕事の接待
で飲んでいたんだけど
あんまりうまい酒じゃなくて
ここで飲み直させてもらおう
と思って寄りました
こんな遅くにすみません」