蜜林檎 *Ⅰ*
再会
幼馴染と再会
樹と出会った、あの日の
出来事も遠い過去の話に
なりつつある今
いつものように
平凡な日常は続く
バイトが終わってから
久しぶりに瑠璃子と
待ち合わせの為に駅前に
立っている杏の元へ
男性が近づく。
「あの、時間あるかな?」
杏は、無愛想に答える。
「ありません」
「即答だね
友達、待ってるの」
杏は、足元を見たまま一度も
顔を上げず、男性の方を見ない
「待ってません」
「じゃ、何してるの?」
しつこく話しかけてくる男性
いい加減にしてほしい杏は
少し強めに突き放す言い方
をした。
出来事も遠い過去の話に
なりつつある今
いつものように
平凡な日常は続く
バイトが終わってから
久しぶりに瑠璃子と
待ち合わせの為に駅前に
立っている杏の元へ
男性が近づく。
「あの、時間あるかな?」
杏は、無愛想に答える。
「ありません」
「即答だね
友達、待ってるの」
杏は、足元を見たまま一度も
顔を上げず、男性の方を見ない
「待ってません」
「じゃ、何してるの?」
しつこく話しかけてくる男性
いい加減にしてほしい杏は
少し強めに突き放す言い方
をした。