蜜林檎 *Ⅰ*
瑠璃子と蒼一は、笑い
楽しい食事は進む。
 
「アンは、本当
 男嫌いだからね
 
 そんなだから
 彼氏ができないのよ」

「何言ってるのよ、自分だって
 彼氏いないくせに」

瑠璃子は頬を赤く染め
少し黙った後に話し出す。

「アン、それがね・・・
 さっき遅れたのは
 会社の先輩に話があるっ
 て言われて・・・   
 その、告白されたの」

「会社の先輩って
 最近、気になってるって
 言ってた人?」

「うん、告白されて
 ボーッとしてたら電車一本
 乗り遅れちゃったの
 ごめんね」

杏は、自分の事のように
瑠璃子の事を喜んだ。

「気にしなくていいよ
 ルリ、良かったね」

「彼ができても、アンとの
 時間は優先するからね
 もちろん、ライブには
 毎回必ず行きます」

「約束だよ」

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