蜜林檎 *Ⅰ*
用事で近くまで来ていた蒼一が
会いに来てくれた事を雅也も
百合も心から喜んでいた。
  
「まあ、座れ、座れ」

椅子に、腰を下ろした
蒼一との会話は進む。

「もう、十年にもなるのか
 ここで二週間ぐらい住んでた
 頃は、中学生だったもんな」

「あの時は、大変お世話に
 なりました
 あのこれ
 みなさんで食べてください」 

紙袋に入ったお土産を御礼を
言った後に百合が受け取った。
 
その後、真とナナを蒼一に紹介
して楽しく過ごしていた。

「あれ、アンは仕事?」
 
「アンなら、今日
 これから出かけるのよ
 もう、出かけたかも・・・」
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