蜜林檎 *Ⅰ*
月の出ていない

真っ暗な夜空を見上げる。

「ルリ、夢のような時間
 だったね」

「忘れられない思い出に
 なったね
 
 明日から仕事がんばるぞ」

「おう・・・・」

夢から醒めた二人は

現実の世界へ戻り・・・
 
夜道を歩く。

乾いた洗濯物を手に
杏の部屋に訪れた百合は

本棚に飾られたメンバー
のサインが書かれた色紙
を見て驚いている。

「まさか・・・」
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