MOMO太郎
『また、娘を食いにきたのかい!?』

「ちがっ、俺は人間……」

『人間………あぁ、アースワールドでの種族別単語の一つか……』

『まちな、信じちゃいけないよ!龍神族はアースワールド侵略しようとしていた、そのための擬態表現かもしれぬ』

「なぁ……龍神族って……何?」

『どこまでもシラを切るつもりか……貴様、いい加減にしろ!』

大男は直径30センチくらいの金属の棒を思い切り振り落とし、ゴオンと、図太い音が響いた

「………っ………あれ?」

しかしその音は少年の頭と金属の棒が衝突した音では無い、

「おい……客人に対しなんて事をしている……」

『ひい、村長……ですがコイツは龍神族の………』

大男が言う村長は大男より若く、不良の様な者だった
(なんだろう……村長(?)の声はエコーみたいに聞こえない……)

「証拠はあるのか?」

『額の傷です、龍神族特有の!』

「……んっ」

村長(?)は少年の前髪を上げ額の傷をそっとなぞる

「どうだ?これで龍神族ではないことがわかったか」

『はい、すいません、早とちりでした』

「あのっ、今何をしたんですか?」

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