MOMO太郎

「あぁ、龍神族へのみ効果がある石化魔法だ………」

村長(?)は自分の前髪を捲り上げ額をみせる

「うわっすごい血……」

さっきの音はこれだったのか、と、少年は悟った

「ちげえよ……額の傷だ……」

「あっ、本当だ」

「あっ、本当だ、じゃなくて………俺は龍神族だ」

「……は?いや、だってこの村龍神族嫌ってるのに……どうして……」

「お前………赤鬼と青鬼の話しってるか?」

「うん、青鬼が赤鬼のために悪者演じるやつでしょ?」

「そんな感じだ、俺は龍神族では赤鬼だったんだ」

「それじゃ………」

「そんなところだ」

そう言った村長の目が、少し潤んで見えた

「ところで、お前名前は?」

「あ、えっと木原節輝です。」

「お前、アースワールド………いや、地球出身か?」

「えぁ…はい……」

「だとしたらお前本当に龍神族だったのか………」

「は?」

「いやいや、何言ってるんですか?さっき石化魔法で試したじゃないですか?」

「………石化魔法は1/50000で失敗する」

「……………………」

「あぶなかったな………」

「くそこぇ〜〜!」
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