MOMO太郎
「奴?噂?」

「ああ、奴の名は沙悟浄、河童の妖怪だ」

「さ、沙悟浄?」

(沙悟浄って言うと……西遊記の沙悟浄か?でもあれザビエルだろ?)

ザビエルというのはいわゆるてっぺんハゲの事だ、読んでいる人にザビエルファンがいたら申しわけ無い、

「ああ、沙悟浄の噂はすごいぞ、自己流の剣技で確か剣に水を纏わせその剣で敵を滅多打ちとか、洋国の武器、メイスで敵を滅多打ちとか、土器で敵を滅多打ちとか………あ、一番新しい噂じゃどうやら魔術、魔法というお経を唱えて遠くにいる敵を宙を舞う火や氷で滅多打ちとかだ」

「魔法!、そいつは、沙悟浄はどこにいるんだ!」

「今はルルブド谷の街に滞在中だ、ココから歩いて……ざっと見積もって3日だな」

「ふざけんな、なにか乗り物は無いのか?」

「前まではいたが、以前龍神の住みかに偵察部隊用に使ってしまったからな……」

「うわーどうすんのよ」

「なあに、心配するな、ダキウメっつー動物がチラフ洞窟にいるから、そいつを調教すれば3年くらいもしたら…………」

「かかりすぎだから」

「そうか?ならば歩くしかなかろうに」



こうして木原達はルルブド谷の街を目指し歩いていった


< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop