アイゼンハイムからの招待状
「どうして警察が、誰が通報したんです」
朝来るのは食材配達の人のはずだ。それから警察なりに通報するはずだったのに、いきなりのスキップして警察。
たまらずに聞いた僕に国本刑事が答える。
「この屋敷に来る途中の山道に、焼死体があるという通報を受けまして。通報者は、この屋敷に毎日食材を届ける配達員らしいですが……いったい何があったんです?皆して集まって」
「どうもこうもないわよ!早く私たちを助けてよ!」
「パトカーやろ、はよう乗せてくれな!」
ずいずいと身を乗り出す二ノ宮さんと荻原さん。待って待ってという国本刑事が難儀に思えた。
「灯籠、助かったよぅ……」
「ああ、よく耐えたな」
「そーちゃん」
「はいはい、泣かない泣かない」