アイゼンハイムからの招待状
蓮見さんはなーこさんを、僕は雫をあやした。
「訳を聞かせてくれませんかね」
困り顔の刑事さんに説明したのは平野さんだった。
殺人があったこと、狙われているため館にこもっていたこと。
聞くなり、国本刑事の顔が険しくなり、部下らしき警官にすぐに応援を呼ぶよう指示していた。
「皆さん、もう大丈夫ですよ。とりあえず、人数乗せるにはパトカーが足りなくて、それまで待ってください。詳しい話しは署で聞きますが……密室で、死体が消えたって」
疑いの眼差しをかけられ、平野さんがあたふたと言葉を出す。
「本当です!鍵もかけて、奥様もいなくなりまして……!」
混乱したか舌ったらずな感じになったが、国本刑事は嘘はついていないようだと見たらしい。