アイゼンハイムからの招待状


「あれは小さなウチがやった、小さな失敗だよ」


「小さな失敗をバッドで砕きたいな」


「そーちゃんの運転上手だねぇ」


「話変えるために誉めなくていいから」


「いやいや、助手席から見る分にはそーちゃんカッコよすぎるよぉ」


「はい、どうも」


つい先ほどまで運転下手とか言っていた奴の戯れ言だととっておく。


マニュアルならともかく、オートマ運転してかっこいいとはなんだ、ハンドルを持つ手か。


鼻歌を再開する雫に、それ何の歌と聞こうとして。


「お……」


目的の場所に到着した。


僕がスピードを落としたことに雫も気づいたようで、道脇にある看板を見つけた。


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