アイゼンハイムからの招待状
「きゃあぁぁぁ!」
雫の悲鳴。
浴室、浴槽、真っ赤、真っ赤、臭い、真っ赤。シャワー、流れ続け、真っ赤が流れて。
「どうしたんだ、っ!」
「う、うわっ!」
「お、おくっ、奥様!」
悲鳴を聞いた三人が腰を抜かしそうなほど一歩引いた。
常人では耐えられないだろう。
この真っ赤な世界に。
赤い浴槽の中に小鳥遊さんがいた。
僕たちがいるのにぴくりともしない。底が見えない赤が嫌な予感を連想させる。
鼻まで浸かっていたのを見て、僕は慌てて浴槽から引き上げようとしたが、ぬるりとすべり、一度落としてしまった。二度目はきちんとできたが、それでも顔を赤い水から離すだけ。