Thinking Of You
俺も創美の背中に手を回して、強く抱きしめた。
いつもと違う俺に気付いた創美は
「今日はどうしたの?? 珍しいね…」
と驚いて、抱きしめている俺を見上げた。
「いや、何となく。 てかなんでそんなにハグしてくんの? 別に止めろとは言わないけど…」
ずっと抱いていた質問を初めてぶつけてみた。
創美がゆっくりと瞬きをする。
「スンリさんの悲しみが、少しでも無くなりますようにって思って…」
そんなこと考えてくれてたんだな。
俺はただ創美がしたいからしてきていたんだと思ってた。
でもそれは違った。
全部俺のためだったんだ…