Thinking Of You
創美のちょっとした気遣いが、俺を癒してくれていたんだ。
「小さい頃、もう死んじゃったんだけど、お母さんとハグをするのが大好きで、いつもハグしてたの。 落ち着くって言うか、何て言うか… 言葉では伝えきれないものが伝わる感じ。」
すごくわかる。
だってそれらは創美が俺にくれたから。
「でね、スンリさんは"Free Hags(フリー・ハグズ)"ってボランティア知ってる??」
何それ。
聞いたこともない。
首を横に振ると、創美は丁寧に話し始めた。