Thinking Of You


「"Free Hags"って書かれたプラカードを持って、世界中で見知らぬ人とハグをするボランティアなの。」



へぇ…

そんなボランティアがあるんだ…

俺が関心を持ちはじめていると、創美が"あ、"と何かを思い出したかのように、話し始めた。




「あたし最初ベトナムに行きたかったって言ったの覚えてる??」



あ、確かに言ってたかもしれない。

でもクレジットカードが解約されていて、航空券が買えなかったって言ってたような…



「ホントは心と体に傷を負っている難民が多いベトナムに行って、フリー・ハグズをしようと思っていたの。 お母さんがあたしにしてくれたように、ハグで傷を癒してあげたいと思って。」




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