Thinking Of You
「…待ってっ……!!! ダメ……」
受話器を持った俺に創美が叫んだ。
「…でも!!…」
「…それより…ハァ……隣の和室の…机の上にある薬……… 持って来て……??」
でも…
悩んでいると、
「早くっ………!」
創美が苦しみながら叫ぶ。
俺はリビングの隣の創美の部屋の和室の戸を開ける。
そして机の上の小さなボトルを取って、中身を創美に渡した。
白い粒を飲み込んでしばらくすると、創美の息遣いと表情は穏やかになった。
良かった…