Thinking Of You
ピーポーピーポーピーポー…
創美に何が起きたのか、俺はさっぱりわからなかった。
持病だろ?
良くなるんだろ?
なのになんで運ばれてんだよ…
意味わかんねーよ…
集中治療室に運ばれた創美を、ベンチに座って待ちながら、ずっとその事ばかり考えていと、知らない白髪混じりのオヤジが現れた。
「君が加藤 勝平君かな??」
「はい、そうですけど…」
てか、誰?
「わたくし、創美お嬢様の執事の前田と申します。 お話は創美お嬢様のお手紙で伺っております。 この度は創美お嬢様が本当にお世話になりました。」
前田さんが深々と俺にお辞儀をした。
あぁ、あの時この人に手紙書いていたんだ。
「いえいえ、こちらこそとんでもない… あの、創美は…大丈夫なんですよね…?」
「創美お嬢様から何も聞いていらっしゃらないんですか?」
「持病って言ってましたけど…」