Thinking Of You
*それから
暑い日差しが照り付ける中、一人荒野を"Free Hags"と書かれたプラカードを持って歩く。
創美が死んでから、3年の月日が経った。
今俺は、ベトナムで創美が出来なかったフリー・ハグズをやっている。
最初にベトナムの難民キャンプへ来た時は、帰ろうかと思った程だった。
けど、そんな見捨てるようなことしたら、創美に叱られそうな気がして。
そんでずっとベトナムで暮らしながらフリー・ハグズをしてる。
そして俺の兄さんも、諦めないでもう一度裁判を起こしたら、釈放された。