声恋 〜せいれん〜
窓から清冽な陽光がさしこんで、テーブルの上のわたしのグラスを神々しく浮かびあがらせる。
わたしの視界の下は、雲海がどこまでも広がっている。
となりには、あこがれの人が、しずかな寝息をたてて寝ている。
このすてきな組み合わせ、ずーっと見ててもあきないよ。
いつも想いつづけていた人が、こーんなすぐ横で、安心した子供のようにねむってるなんて…。
ああ…
わたし…
死んじゃったのかなぁ…?
ここはひょっとして…天国?