ぼくたちのケータイ小説の作り方
3.29 タイトルの付け方〜『声恋』の場合
ちなみにぼくたちが今書いている小説『声恋 〜せいれん〜』はどうやってつけたかというと…
まず作品のテーマが「声で想いを伝える」で、声優をモチーフにしていますので、「声」をつけたい、というのがありました。
最初仮タイトルで「声優彼女」ってつけてましたが、作品内容が声優になりたいと願う女の子のお話なので、このタイトルだと「声優をやっている女の子が主人公なのかな?」とかん違いされる可能性があるのでやめました。
そのあと考えたのが…
「きみに届く声」「こえ と こい」「声だけ彼女」「声だけでもわたしです」「恋してる 声してる」「声恋(せいれん)」
ですね。この中で、音の響きがきれいだったので「声恋」を選びました。短すぎて野いちごトップに流れても埋没しちゃうかな、と思ったのでサブタイトルもいっしょにつけるパターンにしようと思ったのですが、「声恋 〜きみの聞いた想い〜」だと「声恋」を「こいごえ」って読まれそうな気がして、それだと非常に音が悪いな、と思ったし、「せいれん」という音の響きがとにかく気に入っていたので「声恋 〜せいれん〜」という今の形にしました。サブタイトルは作品のタイトルページにいれれば、まあいいかな、と思ったので。
ちなみにサブタイトルも『〜想いの記憶』『~君に響く想い』『~君に届く想い』といろいろ考えて最終的に今の形になりました。
ここらへんは共同執筆者の詩音さんともよく話し合って決めましたね。タイトルつけるのって本当にむずかしいですが、楽しい作業です。作品に対してどれだけ愛情を注げるかが、いい作品になるかどうかの分かれ道だと思います。