ぼくたちのケータイ小説の作り方
3.30 描写論さいごに 普通の小説とケータイ小説の違い


先ほども書きましたが、ケータイ小説のよさは「無駄がない(書くべきことが厳選されている)」とういことです。必要なことをストレートに述べてあるので、そういった意味ではひじょうに読みやすいですよね。


現代人はとにかく時間と情報に追われています。短時間で、必要なことを中心にわかりやすく書かれている「ケータイ小説」というのは、ひじょうに現代にマッチした文学と言えるでしょう。時間をかけて情報を消費したいという人であれば、普通の小説を読めばいい。


両者がきちんと住み分けをすることで、いままで普通の小説より低くみられていたケータイ小説も、またちがった価値を提供でき、独自の存在意義を持つことになるでしょう。
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