そらいろの王子さま
舞踏会に来ると、美しい衣装を着たお姫さまがたくさんいました。

その中に、とっても綺麗なお姫さまがこちらを見ているのです。

「あの方は、誰なのだろう」

もしも、結婚を申し込まれたなら、
あれほど綺麗なお姫さまを見逃さないわけがないのです。

「そちらの美しいお姫さま、私と共に踊りませんか?」

王子さまが手を出すと、お姫さまはにっこり笑って、首を横に振りました。
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